四柱推命は太古の中国で生まれた「陰陽五行説」を応用し、日本で伝承された占いです。
四柱推命では干支暦をもとに、年と月と日の干支(かんし)を算出し、人の運命を占います。
今回は陰陽五行説についての解説をしていきます。
陰陽五行説とは
陰陽五行説とは、易経(陰陽説)(世の中は陰と陽の二つの要素から成り立つという理論)と、
五行説(万物は木・火・土・金・水の五つの要素から成り立つという理論)を組み合わせたものです。
陰陽説
陰陽説は世の中は陰(-)と陽(+)の二つの要素から成り立つという考え。
この考えは四柱推命においてとても重要な概念の一つになります。
では、具体的にはどういった意味なのでしょうか。
陰と陽は二つで一つを作る
四柱推命では陰と陽のそれぞれの要素を持つモノの例として以下がよく挙げられます。
このように対になった関係性を表しますが、それぞれの要素はどちらも欠かせません。
そのため、陽ばかりがいいのではないし、陰ばかりが悪いというわけでもありません。
あくまでお互いの要素があって世の中は保たれているという考えです。
例を出すと、この世界を構成している原子は陽子(+)と電子(-)の両方を持って安定しています。
日本の節句であるこどもの日や七夕はすべて奇数の日であり陽の要素を持っていますよね。
日本人は奇数(陽)に明るいイメージを持ちやすいので
ランキングなどもトップ3やトップ5が多いといわれています。
このように陰陽説は日本人の意識に深くかかわっている考えです。
この陰陽の考えは後の五行説とも関係するのでとても重要な概念になります。
五行説
五行説とは宇宙(万物)は木・火・土・金・水の五つの属性エネルギーによってできているという考え。
この五つのエネルギーは私たちの身の回りを形成する大切な属性になります。
例えば私たちの住む家は鉄筋(金)や木で基礎を組み、水と土を混ぜてできたコンクリートと土を火で焼いたレンガを使って壁を作っています。家の中でも家具は木・金属・石などの素材からできていますし、生活に水と火は欠かせません。
このように私たちの身の回りは五行のエネルギーによってできているのです。
そしてこの5つのエネルギーはヒトそのものの中にも宿っていると考えます。
五行相関図
5つのエネルギーは互いに影響しあって空間を形成しています。
その為、お互いを活かす関係と剋す関係の両方の関係性が存在します。
上の図にある外回り矢印の関係性を相生(そうしょう)と言い、エネルギーを活かしあう関係性です。
- 木は燃えて火を生む
- 火が燃えて灰は土に還る
- 土を掘って金を得る
- 金属の表面に水が生じる
- 水は木を育てる
上記のように相手の属性を活かす働きをするのが相生なので
例えば、木の属性を持っている人は水の属性を持っている人と一緒にいると居心地が良いと感じます。
またビジネス面でみれば、属性相性のいい人同士でチームを組んだ方が大きな成果を出すといった具合です。
一方で、相手の属性を剋する関係性を相剋(そうこく)といいます。
相剋は上の図で内側にある矢印の関係性です。
- 木は土の養分を吸い取る
- 土は水を汚し流れを奪う
- 水は火を消す
- 火は金属を溶かす
- 金物は木を切る
上記のように相剋では相手の属性を剋す関係性が成り立ちます。
例を出すと、初めて会った人なのに「この人苦手かも…」となんとなく距離をとってしまったり
仕事場で剋してくる関係の人がいると、本来のパフォーマンスを発揮できなかったりします。
「付き合いは長いけどなんだか相性が良くない」なんて感じる場合は相剋の関係である可能性が高いです。
ですが、相剋の関係は必ずしも悪いわけではありません。
事実、私たちの暮らす世界では時に相手を剋することでバランスをとっています。
例えば森林。
森林は適度な伐採によって木々のコンディションを保ち、森林の健康状態・保水力を良くします。
また、森林の土壌は自然のダムであると同時に栄養分を多く含んだ水を川から海へと流し、動植物を育てます。
私たちも金属を熱し、形を変えて道具を作っていますよね。
このように相剋はバランスを保つためには欠かせない関係性なのです。
そのため、相剋の関係性にある人とも関わっていくことで新しいものへと形を変えて成功することはよくあります。
この五行の関係性を探っていくと、きりがなくなってしまうので、
より深い話は鑑定・講座にてお話しさせていただきますね。
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陰陽五行説=十干
さいごに陰陽五行説のまとめの解説をしていきます。
少し振り返ると、
- 陰陽説は世の中はプラスとマイナスの要素で成り立っているという考え方。
- 五行説は万物は五つの属性エネルギーで成り立っているという考え方。
これが陰陽五行説(概念)でした。
では実際に組み合わせるとどうなるのでしょうか。
五つの属性を陰(-)と陽(+)の二つに分けて十個の組み合わせを作ります。
※+を兄(え)、-を弟(と)と読みます。金は「かのえ」「かのと」と読むので注意。
上記の図のように組み合わせることができました。
これを十干(じっかん)といいます。
十干は四柱推命鑑定で扱う重要な星のひとつです。
長くなってしまうので少しだけ解説すると
十干は主にその人の大まかな性格・タイプ、自然界のテーマなどを担っています。
例えば戊(つちのえ)の人だと自然界でいう「山」を表します。
そのため戊(つちのえ)の人は山のように何事にも動じず、悠然とした態度が取れる人が多いです。
組織作りが得意だったり許容範囲がかなり広い一方で、
俊敏さに欠けるため変化の激しい環境には不向きだったり
頑固で冗談が通じなかったりします。
まさに山といった感じですね。
ちなみに土の弟である己(つちのと)のテーマは…おっと、今日はここまで。
もっと詳しく知りたい、相手の十干がみれるようになりたいという方は
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まとめ:陰陽五行説
今回は陰陽五行説について紹介しました。
陰陽五行説は四柱推命のコアとなる概念なのでぜひ理解を深めていただきたいです。
後半では十干の紹介もさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
もしかしたらあの人「山」かも?とか、他にはどんなタイプがいるの?
なんてワクワクされた方も多いのではないかと思います。
でも実は十干は四柱推命の魅力のほんの一部にしかすぎないんです。
もちろん重要な星ですが、四柱推命の魅力はまだまだこんなものではありません。
なので、他の学習記事もぜひ読んでみてくださいね。
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