通変星の解説

四柱推命は太古の中国で生まれた「陰陽五行説」を応用し、日本で伝承された占いです。

四柱推命では干支暦をもとに、年と月と日の干支(かんし)を算出し、人の運命を占います。

今回は通変星について解説をしていきます。

通変星とは

通変星とは自分自身を表す日柱の干支と

年柱・月柱・(時柱)それぞれの関係性を表した十種類の星のことを言います。

少し難しいので、簡単に解釈すると

通変星をみることで、相手の本質・原点・能力・性格・価値観・行動指針などが分かります。

つまり、通変星を学ぶと命式をパッと見ただけで、会ったことのない人でも

「この人は真面目だな」とか「この人はフレンドリーだな」といった「相手の特徴」を見抜くことができるのです。

通変星の種類と意味

ここでは通変星の種類とそれぞれの星の意味について紹介していきます。

通変星は自立星・遊星・財星・官星・印星の五つから成り、それぞれ兄弟星を持ちます。

自立星

自立星は、比肩と劫財です。

比肩

独立と自尊」を表す星。比肩を持つ人はその星の名の通り、人と肩を比べることから向上心があり負けず嫌い。

マイペースで、フリーランスといった一人で実現可能な仕事に向いているという意味を持ちます。

劫財

維持と頑張り」を表す星。どんな手を使っても財を手に入れるという強い意志を持った星。そのため、自分にプラスになる人には積極的に学ぶ姿勢を持つため、結果的に社交的になります。また、大きな目標を持つと成功するという意味を持ちます。

遊星

遊星は、食神と傷官です。

食神

快楽と食通」を表す星。食神を持つ人は銀のスプーンを持って生まれてきたといわれるほど、苦労もなく食にありつけるといわれています。おしゃべりで楽しいことが大好きな明るい人気者の星。歌や喋りが上手な人が多いです。

傷官

型破りと聡明」を表す星。頭のいい通変星の一つで、とてもスマートな印象を持つ人が多いという特徴があります。また、芸術に対して興味・関心が深く、美しいものを好みます。傷官を持つ女性は「傷官美人」といわれるほど綺麗な女性が多いとされています。

財星

財星は、偏財と正財です。

偏財

多趣味多才」を表す星。偏財を持つ人は人脈が豊富です。金運は良いとされますが、回転財なのでお金が入ったら使ってしまう浪費家な一面を持ちます。また、お人好しで気遣いができるフレンドリーな人が多いです。

正財

着実と正直」を表す星。正財を持つ人は誠実でまじめなので、周りからの信頼が厚いです。偏財とは反対で、貯蓄をすることができます。慎重・堅実・真面目といった意味を持ちます。

官星

官星は、偏官と正官です。

偏官

野生と煩悩」を表す星。偏官を持つ人は行動的で、思い立ったらまず行動してしまう人が多いです。また、直感が鋭く人情を理解して相談に乗ることが多い。営業の才能があるといわれます。

正官

信用と気品」を表す星。通変星で一番真面目といわれる星で、ルールや規則をきっちりと守る几帳面な意味を持ちます。また、プライドが高く、自分の請け負った仕事は責任感を持って取り組みます。

印星

印星は、偏印と印綬です。

偏印

好奇心と発想」を表す星。頭のいい星の一つ。偏印は広い知的好奇心を意味します。そのため、物事を広く浅く学ぼうとします。それが原因で飽きっぽい性質を持ちます。また、発想力に優れ、ゼロから新しいものを作り出すアイデアがあります。

印綬

学問と名誉」を表す星。頭のいい星の一つ。習得本能を持ち、物事を深く学ぼうとします。頭がよく、人に教えるのも上手なので先生に向いていたりします。また、優しさの星でもあり、マザーテレサの星といわれるほど思いやりがあります。

同じ星を持つとき

命式には蔵干とあわせて五つの通変星が出されます。※日柱の通変星は必ず比肩になるので省略

その為、命式内に同じ星を持つことも珍しくありません。

通変星は同じ星を持つときには個数によって意味が若干変化していきます。

同じ星を二つ

命式内で同じ星を二つ持つ場合は、以下どれかの意味に変化します。

  1. もとの星の意味を強める
  2. 兄弟星になる(例:比肩⇒劫財)
  3. もとの意味を打ち消す

鑑定の際にはこれらの中から相手がどの星を活かしているかを導き出す必要があります。

ちなみに同じ星が3つ以上ある場合は兄弟星の意味も併せ持つといわれています。

同じ星が四つ以上

命式内に同じ星が四つ以上ある場合は八相局という特殊な星に変化し、星の持つ意味も大きく変わります。

八相局の解説は鑑定師講座で行っているので、気になる方はぜひ講座をご利用ください。

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まとめ:通変星

今回は四柱推命鑑定の中枢ともいえる通変星について解説をしました。

紹介した十種類の星はどれも鑑定をするうえでは欠かせない星なのでぜひ意味を理解して頂けるといいかと思います。

また、今回解説しきれなかった、

通変星同士の相性や相手の通変星から見るコミュニケーションなど、

より実践的な内容については、鑑定師講座でお伝えしていますので、そちらをご利用ください。

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